夏休みの宿題
2018年08月16日
昨夜、先生から宿題をいただきました。
拙ブログの掲載ですみませんが、もし興味のある方は読んでみてください。
https://member.fx-lifeschool.info/member/blog/detail.php?id=553&blog_id=45
「買い方と売り方の行動と心理を「基本」から考えてみたほうがいいですよ。
その部分がなければ技術は身につきません。」
です。
買い方と売り方の行動と心理を「基本」から考える、とはどういうことなのか、私なりに考えてみました。
まずは基本的な話ですが、レートは需要と供給の合意で成り立っています。
つまり、すべてのレートで買い方と売り方が存在している、と言うわけです。
陽線が連続している上昇相場であっても、買い注文ばかりではなく、決済や、損切りや、新規の売り注文が入っているから、レートは上昇しています。
ローソク足あるところに、買い方と売り方は存在します。
ここで買った(売った)トレーダーは、どこに損切りを置いて、どうなったら決済してくるのか?
また、まだポジションを持っていないトレーダーは、どうなったら買って(売って)くるのか?
これが、「買い方と売り方の行動と心理」ということだと思います。
そしてそれを【「基本」から考える】訳ですが、私は基本とは損益分岐点のことだと考えました。
損益分岐点を見るものはたくさんあるとは思いますが、私が使えるのはダウと移動平均線です。
まず移動平均線について考えてみます。
今更言うまでもありませんが、移動平均線は、設定した期間の終値の平均を連続して表示させたものです。
下は最近のユロドル1時間足のほぼ20期間分です。
赤の短期(20SMA)に注目してください。
この時、20期間以内に売りポジションを持ったトレーダーは、基本的には損失が出ていないと見てよく、決済や損切りの買い注文を入れる必要がありません。
また、過去の平均値を下回って下落しているということでもあり、売りが強い状態(継続しやすい状態)と言えます。
次も同じく直近のユロドルの1時間足チャートです。
前半では売り優勢と見たトレーダーの注文によりレートは下げていましたが、底堅いとみたトレーダの決済や新規の買い注文などにより、レートは短期を上抜けました。
この時、過去20期間以内に売りポジションを持ったトレーダーは、少しずつ損失を抱え始めていることが予想されます。
損失を出し始めたトレーダーの決済や損切り注文が入りやすい状況となり、したがってこれを境にレートは上昇しやすくなります。
以上が、移動平均線からみた損益分岐点や、または買い優勢や売り優勢の基本的な見方だと思います。
次にダウによる損益分岐点です。
以下はドル円の最近の1時間足チャートです。
レートは段階的に安値を切り上げながら上昇してきましたが、過去の高値ライン等に押さえられ、小さく高値を切り下げました。
三尊を作るようにして安値を割って急落し、過去のネックラインになっているレジサポラインで支えられますが、安値ラインに押さえられて少し保ち合い、それを上に抜けてきたところです。
このチャートでは、上昇中の安値ラインが、下落後に節目として意識されている様子がよく見えます。
上昇時に買ったトレーダーは、安値ライン下に決済や損切り注文を入れていたことが予想されます。
急落は、日足短期方向へのトレンド転換であり、買い方がポジションを手放す売り注文や、新規の売り注文が集中したためと思われます。
また上昇中には、高値を越える時に小さくブレイクしている様子も見えます。
これもまた、売り方の損切りや、新規の買いが集中していたためだと思われます。
ダウの高安値は、そこを抜けたら決済しよう、損切りしよう、エントリーしよう、と言う思惑が集中しやすいため、損益分岐点として働きやすくなります。
ここで最初の「買い方と売り方の行動と心理」に戻ります。
買い方と売り方の行動と心理は、それだけを単に考えるのは難しく、なにより根拠がありません。
しかし今上に挙げたような、ダウや移動平均線の視点に立てば、こうなったら買い方は決済する、売り方は損切りする、新規の注文が入る、などの「行動と心理」は、根拠を持って見えてくるのではないでしょうか?
こういう見方を継続することで、本当の技術がつくのだろうと思います。
そこおかしいよ、ここはこうなんじゃない?など、ご意見ご感想があればぜひお聞かせください!
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