ミセス・ワタナベとは2000年代半ばにFXが流行ったときに、日本では投機の知識もない主婦までもが
参入して、為替相場に影響を与えていることを知った海外メディアが、日本の経験の浅い個人投資家ことを
こう読んだ。その当時、円安局面であったことから、高いレバレッジで金利差を狙った外貨買い、円売りの
トレードが盛んに行われ、相場に影響を与えるほどでした。しかし、2007年以降のサププライム問題絡みで
円高に転換すると、損失を拡大するミセス・ワタナベが増えました。投機筋はチャンスとばかりに円買いを
加速し、ミセス・ワタナベから暴利を貪りました。これを、ミセス・ワタナベ狩りと言います。
リーマンショック以降に高いレバレッジで破綻する個人を問題視した国がレバレッジ規制をしたので、
取引額は減りました。しかし、日本の個人投資家の影響が為替相場に影響を与えるときもあるので、現在でも
ミセス・ワタナベは時折、使われています。