ルーブル合意は1987年２月22日にパリのルーブル宮殿で開かれた先進7ヵ国蔵相・中央銀行総裁会議で合意

したことを言います。このときの会議で決議された重要事項としては、行き過ぎたドル安を回避するために

協調介入を実施することです。これは、1985年のプラザ合意でドル安に誘導するために協調介入した結果、

思惑以上にドル安が進行したため、日本やドイツでは通貨高により経済が低迷しました。そこで、ドル安に

歯止めをかけるため、為替相場の現行水準の安定で合意しました。この合意を受けて、4月29に日本は金利の

引下げ、同日にFRBは金利の引上げを実施しました。しかし、9月に西ドイツがアメリカの反対を振り切って、

国内のインフレ懸念を払拭するために金利の高める誘導を行いました。このことにより、市場は「政策協調は

破綻した」との見解を強め、金利先高感が台頭し、ブラックマンデーの引き金になったとされています。