国際金融のトリレンマとは、カナダの経済学者であるロバート・アレクサンダー・マンデルが、
国際金融政策において、3つの政策を同時に実現させることはできないと唱えた理論です。
その3つというのは、自由な資本移動(Free capital flow)、為替相場の安定(Fixed exchange rate)、
独立した金融政策(Sovereign monetary policy)です。国際金融のトリレンマは実現不可能という意味から、
「不可能の三角形」とも呼ばれています。例えば日本の場合だと、自由な資本移動と独立した金融政策が
実現できているが、為替相場は変動相場制のため安定していないということになります。